FROM TOSA
We are the last Mokumenya in Japan
TODA SHOKO
木毛で想いを届ける
世界へ、そして未来へ、『もくめん』
「大切なものを紡ぎ、守る」
贈り物とともに歩んできた木毛。
山々に守られた土佐の地、仲間たちとともに、大切にしてきたモノづくり。
木々の力、素材の良さ、それらを封じた木毛は、作り手の想いでより深まり、特別な素材として輝きを放つ。
初めて目にした人も口にする木毛の美しさ。
ささやかな、その存在に注ぎ込まれる情熱に、日本人の美への価値観、自然観が現れる。
山仕(やまし)だった創業者が私たちの会社、戸田商行を創業したのは、1961年。
たった1台の製造機を購入し、自宅にて、もくめんを作り始めました。
自ら木を切り出し、段々と増える需要に応えるため、独自の設備改良を重ね、1965年、当時としては国内で最大クラスの工場を建設し、現在も引き継がれています
やがて、需要は減少の一途を辿ります。暫くして、経営危機が訪れました。
尊敬する両親が苦労して築いた会社、上質なもくめんにこだわってきた、ものづくりへの情熱を引き継いでいかなければならない。
長年一緒に働いてくれた仲間の仕事と伝統を守らなければならない。
「自分がやるしかない」と奮起し、経験がない中で経営者として携わるようになります。
そのとき、使い勝手のよい、安価な商品が溢れている現代で、もくめんは本当にお客様に必要とされているのか、自信を失いかけていました。
ある日、創業以降初めて「工場を見学したい」というお客様が現れます。
製造工程を見られたその人は、もくめんの美しさ、製造の面白さを語ってくださいました。経営を始めてからも売上が減少した中で、皆さまがもくめんを必要としてくださっていることがわかり、改めて、もくめんの商品としての価値、自信を取り戻していきました。
もくめんの持続可能な商品としての可能性、日本の森林環境の現状を自分たちの言葉で伝えるため、日本国内ほか海外への展示会にも積極的に参加します。
2021年からは新規事業となる精油抽出(エッシェンシャルオイル)事業をスタート。
今春には後継者となる長女が入社しました。
もくめんを軸にしながら、もくめんと同じ土佐の素材を使った製品を作るエッシェンシャルオイルとの併せ持つ効果が発揮されます。
『高知県SDGs推進企業』としても認可を受け、持続可能な商品・製造方法をこれからの世界へ拡げていきます。
若い力も得ながら、これからも情報発信を努め、既成の枠にとらわれず『もくめん』と新しい挑戦へチャレンジしていきます。