今日は、私たちにとって大きな節目となった取り組みについて、ご報告をさせていただきます。
2025年大阪・関西万博「住友館」。
その建設時に使用された建築材の芯材から、私たち戸田商行が精油(エッセンシャルオイル)を抽出し、住友館のオフィシャルグッズショップ「UNKNOWN FOREST SHOP」で販売されています。

建築材という「素材の中心(芯)」から香りを抽出するという試み。
それは、木の生命力を新たなかたちで届ける、まさに循環と再生のプロジェクトです。

そして何より、住友グループという歴史ある企業様との連携は、私たちのような地方の小さな製造業にとって、非常に大きな意味を持ちます。
「信頼」と「品質」を重んじる住友グループに選ばれたことは、私たちの技術力や姿勢が認められた証であり、これからの励みになりました。
先日、万博会場を訪れた際のこと。
ショップの店員さんが、お客様に「この香りは、実際に住友館の建材から作られているんですよ」と丁寧にご説明されている場面に出会いました。そしてお客様は香りを確かめ「気持ちが落ち着くよい香りですね」とお買い求めになりました。

その瞬間、「ああ、この仕事は本当に意味があった」と、胸が熱くなったのを覚えています。
これからも、全国の企業や団体さまからの委託蒸留や、木の活用・再生にまつわるご相談に積極的に取り組んでまいります。
木の香りには、語らずとも伝わる「背景」があります。
その背景ごと、香りとして届けるのが、私たち戸田商行の役割だと信じています。