高知には、まだまだ知られていない魅力がたくさんあります。
そのひとつが「香り」です。
今回、四国特紙株式会社さんとご一緒して、私たちが蒸留した文旦精油を使ったトイレットペーパーが生まれました。
仁淀川の清流を使用した紙作りをされており、パッケージにも仁淀川と沈下橋の写真を使用しています。

正直に言うと、最初にこのお話をいただいたとき、「トイレットペーパーに精油?」と少し驚きました。
四国特紙さんは、高知県にある特殊紙のメーカーです。
それまでにも「白檀の香り」や「藤の香り」など単なるトイレットペーパーではなく、「付加価値」を持たせた紙づくりを得意とされており、そうか~と納得。
・香り付きの紙
・デザイン性の高い商品
・贈答用にもなるようなトイレットペーパー
など、紙をプロダクトにする会社で日用品であるトイレットペーパーを、「選びたくなる商品」に変えているのが特徴です。
精油を使ったトイレットペーパーという挑戦は、その四国特紙さんの技術に、私たちの文旦精油を掛け合わせたものです。文旦のほかにも、高知の桧と柚子も製品化されていました。

実は、精油をトイレットペーパーに使う事例は、全国的にもほとんどありません。
理由はシンプルで、「難しい」からです。
精油は揮発性が高く、時間とともに香りが飛びやすい。さらに紙に加工する工程の中で、香りをどう残すか、どう安定させるか。
製造の現場では、何度も調整と試作を重ねられたそうです。
その結果、ふわっとやさしく香る、“本物の文旦の香り”が感じられる商品に仕上がりました。
私たちは普段、精油というと「特別なもの」として扱いがちですが、本来香りはもっと身近なもの。
朝、ふと感じる香り。
疲れたときに、ほっとする香り。
そういう日常の中に、自然の香りがあるだけで、人の気持ちは少し軽くなる気がしますが、今回のトイレットペーパーは、まさにそんな存在です。
意識しなくても、さりげなく、でも確かに香る。それが、とても良いなと感じています。
この商品は、
土佐のお土産としても、とても良いと思っています。
・高知の文旦
・高知の精油
・高知の紙
すべてが高知でつながっている。しかも、日常で使えるものだからこそ、手に取ってもらいやすい。
「高知らしいものって何?」と聞かれたときに、こういう形で答えられる商品があるのは、とても嬉しいことです。
素材の価値を、かたちにする
私たちは、木や柑橘といった地域の素材を扱っていますが、それだけでは価値にはなりません。誰かの技術と組み合わさり、使われる形になって、はじめて“価値”になります。
今回の取り組みは、まさにその一例です。
四国特紙さんの技術と、私たちの精油。それぞれ単体ではなく、掛け合わせることで新しい商品が生まれました。
これからも、こうした取り組みを一つひとつ積み重ねながら、「地域の素材を、ちゃんと価値にする」そんな仕事を続けていきたいと思います。
